■ペットの蛇やトカゲが亡くなってしまったらどうすればいい?
犬や猫などの動物とは違って鳴き声を出さないため、「安心して飼える」として蛇やトカゲなどの爬虫類を飼う人が増えています。
特にマンション住まいの方で「ペットを飼いたいけれど…」と考える方の選択肢の1つが爬虫類なのです。
そんな爬虫類ですが、人間と比べて寿命が短いことも多く、お別れの時を避けることはできません。
別れは非常に悲しいですが、これまで大事に育ててきたからこそ、最後に飼い主としてできることがたくさんあります。
そこで今回は、蛇やトカゲなどの爬虫類の火葬方法をご紹介します。
■爬虫類の供養の方法は?他の動物のように火葬をすることはできるの?
愛着を持って育ててきた爬虫類が亡くなってしまうと悲しい気持ちで一杯になりますが、最後のお別れとして大切に供養してあげてください。
爬虫類の葬儀の方法としては、ほかのペットと同様に火葬を選択する飼い主さまが増えてきています。
もちろん土葬する方法もありますが、土に埋めることで害虫が発生したり、動物やカラスなどに掘り起こされてしまったりする危険性もあり、あまり望ましくないといえるでしょう。
しかし、火葬を行う際、場合によっては数日かかってしまうこともあるため、安全な場所に遺体を安置しておかなければなりません。
また、民間の業者に依頼した場合は、火葬後に遺骨や遺灰を返却してもらえるため、お墓を立てたり、骨壺に入れて身近に置いたり、納骨堂に納骨したりと飼い主さまにて供養方法を選択することができます。
■遺体を安全に保存するには
爬虫類は亡くなってしまうと、早い段階で腐敗してしまうため、保冷材やドライアイスを使って低い温度を保った状態で箱に入れて安置することが望ましいです。
さらに、箱は直射日光が当たらない涼しい場所で保管し、夏場でもエアコンをかけるなどして室温を20度以下に保つようにしてください。
■火葬の依頼先の選び方は?安心してペットを見送るために
火葬の依頼先は大きく分けて「行政」と「民間の業者」の2択となります。
行政の場合、遺体の引き取り費用は爬虫類では数千円程度であることがほとんどですが、その分、遺骨や遺灰を返却してもらえなかったり、中には廃棄物としてゴミと同じように扱われたりする地域もありますので、事前の問い合わせで確認していただくことを推奨します。
愛着を持って育ててきたペットの最期をゆっくりと見送れないことを「悲しい」「さみしい」と思う飼い主さまも多いのではないでしょうか。
そのため、依頼先を選択する際は「民間の火葬業者」を選択する飼い主さまも増えてきています。
民間の火葬業者は、病院で紹介してもらう方法や、インターネットで「ペット葬儀業者」や「ペット霊園」と調べる方法もあります。
信頼できる業者に依頼をするために、ホームページで情報を集めたり、実際に問い合わせをしたりして、飼い主さま自身が納得のうえで予約をするのが望ましいでしょう。
■在りし日を偲ぶために…思い思いのお供えをしましょう
お供え物は、人間のケースと違って「必ず用意するもの」が決まっていません。
お供えをする際には、飼い主さまが亡くなったペットのために気持ちを込めて用意をしてあげればいいのですが、他の飼い主さんが選んでいる「定番のお供え物」が存在するので紹介します。
ペットへの定番のお供え物は、人間と同様に「お花」といえるでしょう。
お花は、人間の献花と同じく、お供え物として定番であり、亡くなってしまったペットの爬虫類への感謝の気持ちを表すことができます。ただ、人間の場合と異なり、お花の種類には決まりがないので、ペットに似合う色のお花などを選んであげても良いかもしれませんね。
また、「ごはんやおやつ」や「おもちゃ」も定番といえるでしょう。
ペットの爬虫類が生前よく遊んでいたおもちゃをお供えしてあげることで、楽しく過ごした時間を思い出すと同時に、爬虫類の死を偲ぶことができます。
いつか来てしまうお別れの日まで、飼い主さまはペットとの思い出をたくさん作り、日々楽しく過ごしていくことが、後悔しないお見送りができる方法。
ペットが元気なうちにこそ、家族と話をしてみたり、インターネットなどで情報を収集してみたりするのも良いかもしれません。