■フェレットが亡くなる前に準備しておきたいこと
これまで可愛がってきたペットも、生き物である以上、亡くなる時は必ず訪れてしまいます。
個体にもよりますが、日本獣医師会の発表によるとフェレットの寿命は「5〜6年」と言われていて、犬や猫と比べても決して長くはありません。
大好きなペットとの別れは悲しいですが、大切な家族だからこそ、幸せに看取ってあげるなど最期のお別れのときにできることがたくさんあります。
そこで今回は、フェレットの火葬や供養で後悔しないためにできることをご紹介します。
■安置~火葬までの流れ
フェレットが亡くなった後は、供養を行ってあげてください。
土葬なども選択肢もありますが、害虫や悪臭の問題、他の動物やカラスに掘り起こされる危険性もあり、最近では火葬を選択する飼い主さまが増えてきています。
ただし、火葬が実施されるまでの間には、火葬業者の選定などで数日ほどかかってしまうこともあるため、遺体は安全な場所に安置しておく必要があります。
無事に火葬が実施されると、遺骨や遺灰を返却してもらえます。
遺骨や遺灰を手元に置いておく飼い主さまも多いですが、最近ではペット用のお墓や納骨堂などさまざまな供養方法があり、飼い主さまそれぞれの気持ちで供養をしています。
■遺体の保存方法
遺体は時間が経つと腐敗してしまうため、保冷材などを脇やお腹の辺りに当て、しっかりと冷やしましょう。
さらに亡くなってしばらく経つと死後硬直が始まるため、目や口が開いていれば閉じてあげたり、不自然な体勢のまま死んでしまっていれば自然な体勢に直したりしてあげてください。
動物は死亡すると、体内の体液や排泄物が漏れ出てしまうことがあるため、その場合は濡れたタオルなどで優しく拭いてあげましょう。
■火葬の依頼先チェック
火葬の依頼先のチェック方法ですが、依頼先には「行政(地方自治体)」と「民間の業者」の2種類があります。
行政の場合、料金設定は安めですが、他の動物と一緒に処理されるので遺骨や遺灰の返却はされません。さらに火葬に対応していない地域では廃棄物として処理されてしまいます。
そのため、火葬する場合は、民間の火葬業者を選択する飼い主さまが増えています。
民間の業者には「ペット葬儀業者」や「ペット霊園」があります。手続きはほとんど変わらないため、インターネットや動物病院の紹介などから業者を探し、自宅からの距離や料金、車の手配の有無などを確認して、安心してお願いできるところを見つけてください。
■亡くなったフェレットのお供え物は?ルールはある?
フェレットのお供え物ですが、「必ず用意すべきもの」は存在しません。
ですが、家族の一員として暮らしてきたフェレットの最期なので、感謝の気持ちを込めて飼い主さまごとにさまざまなお供え物を用意してあげてください。
たとえば「お花」。
お花は人間の献花と同じく、お供え物の定番です。
そして「ごはん」や「おやつ」。
フェレットが生前好きだったものをお供えすることで、天国にいるフェレットもきっと喜んでくれるに違いありません。
さらに「おもちゃ」を選ぶ人も多いです。
フェレットが生前遊んでいたおもちゃをお供えすることで、フェレットとの楽しい思い出をゆっくりと思い出し、家族で語ったり、静かに偲んであげたりしてください。
いつか訪れる悲しいお別れの日。
ですが、飼い主さまにとっては、今の暮らしを楽しく過ごしてあげることが最も後悔しない方法です。