■犬や猫の宗教や宗派について
愛するペットが亡くなってしまったので葬儀をしたいけど、「ペットの宗派ってどうすればいいの?」と悩まれる飼い主さまも多いのではないでしょうか。
「そもそもペットに宗派は存在するの?」と疑問に思う人もいるかと思われます。
葬儀をどのように執り行うかは宗派によって決まるため、宗派が決まらないと、お経や法要の内容も異なってしまうなど、不安が残ります。
そこで今回は、最近少しずつ増えてきている「ペットと宗教」の疑問についてご紹介します。
■犬や猫の宗教や宗派は決まっている?
結論からお伝えすると、一般的にペット葬儀では宗派は関係なく執り行われることが多いです。
そのため、「葬儀をどのように行うか」は飼い主さんの希望が尊重され、特に希望がない場合は各業者やお坊さんに委ねられることになります。
各業者に任せた場合、お坊さんの中でも動物が好きだったり、動物の葬儀に詳しかったりするお坊さんが割り振られるようで、実際にペット葬儀をするお坊さんとして有名な方が何人もおられます。
宗派の関係上、飼い主さんが旧知のお坊さんに依頼したい場合は、葬儀はそのお坊さんに任せ、その後の火葬や納骨などは業者に任せるといった分担も可能となっています。
■キリスト教の場合、葬儀はどうなるの?
まずキリスト教には、葬儀が存在しません。
ただし、教会で牧師さんがキリスト教に基づいたお見送り儀式を行ってくれる場所もあり、その儀式の後にペット斎場に移動して火葬や納骨などを行うことが多いようです。
■犬や猫のペット葬儀で特に見られる宗派は?
特に宗派が決まっている訳ではありませんが、犬や猫のペット葬儀で一般的によく見られる宗派は以下の通りです。
・法相宗
・華厳宗
・律宗
・天台宗
・真言宗
・融通念仏宗
・浄土宗
・浄土真宗
・臨済宗
・曹洞宗
・日蓮宗
・時宗
・黄檗宗
■ペットの見送り方はそれぞれ。飼い主さまが納得いく方法を選択して
NHKの調査では、2018年時点で「信仰している宗教がない日本人」の割合は62%となっており、半数以上となっています。
そのため、実際のペット葬儀でも「宗派までこだわる飼い主さま」の割合はかなり少ないようです。
このように信仰している宗派がないにも関わらず、ペット葬儀が行われるのは「ペットが天国に行けるように葬儀をしてあげたい」という、「飼い主さまのペットを想う気持ち」が理由となっているようです。
家族として長い間楽しい時間を過ごしてきたペットとのお別れは、飼い主さまの気持ちを込めて思い思いの方法で執り行ってくださいね。