■ペットの骨壺の保管や供養について
家族の一員として大切に育ててきたペットとも、いずれお別れの時がやってきます。
近年ではペット=家族という認識も広がっており、家族と同様、亡くなったペットに対しても火葬や供養を行う飼い主さんが増えています。
ただし、火葬後の遺骨を手元で保管した際に「カビが生える」などの問題に直面するケースが増えています。
そこで今回は、火葬後の遺骨の保管や保存をご紹介します。
■火葬後の遺骨の保管や保存方法
▽ペットの遺骨はなぜ陶器製の骨壺に入れて保管される?
ペットの遺骨は、白い陶器製の骨壺に入れて保管することが一般的となっています。
その理由は、火葬後の遺骨は非常に高温なので、熱に弱い器に入れてしまうと器が壊れたり、怪我や事故の原因になったりする危険性があるからです。
そのため、火葬後に陶器製の骨壺に入れて保管する方法が定着しました。
ただし、遺骨は火葬してから数時間後には温度が下がり、室温と同程度の温度になるため、その後であれば陶器製以外の器に入れ替えても特に問題はありません。
▽ペットの遺骨を長期間綺麗に保管する方法
陶器製の骨壺は蓋の形状から中を密閉することができないため、湿気がこもりやすく、その結果カビが生えやすくなってしまいます。
そのため、骨壺は湿度の高い場所や寒暖差が大きい場所に保管することは控え、日当たりの良い場所で保管しましょう。
ただし、それでもカビの発生を完全に防げるとは限らないため、完全に密閉できる容器に移し替えることをおすすめします。
もしすでにカビが生えてしまっている場合は、ペット火葬業者に相談することで再度火葬を行ってもらえます。
■火葬後のペットの供養方法
火葬後の遺骨の供養方法は、大きく分けて以下があります。
▽お墓を作って埋葬する
ペット専用のお墓を立てたり、飼い主と同じお墓に埋葬したりするケースがあります。
▽納骨堂に納骨する
人間と同様、納骨堂に依頼して納骨してもらい、定期的にお参りします。
▽散骨する
海や山などに骨を撒いて、供養する方法です。
▽自宅で手元供養する
自宅に置いておくことで、亡くなってしまった後もペットを身近に感じる供養方法です。
ゆくゆくどの方法で供養するか決めかねている飼い主さまは、しばらくの間、手元に置いて考えてみてはいかがでしょうか。
▽土葬する
自宅の庭やプランターを使って、土に埋める方法です。遺骸を埋める場合と比べて、害虫の発生や動物に掘り起こされる心配がありません。
また、自宅であればいつでもそばに感じることができるので、手元供養ののち、庭への土葬を選択する飼い主さまもいらっしゃいます。
いかがでしたでしょうか。
悲しいお別れのあと、供養の方法はさまざまです。
最近では飼い主さまの選択肢も増えてきていますが、その分、どの方法が良いか悩む方もいらっしゃるかもしれませんね。
どの方法を選んでも、飼い主さまとペットの過ごした日々は大切な思い出に変わりありません。飼い主さま自身の気持ちの整理がついたら、納得のいく形で供養してあげてくださいね。