■愛するペットとの死別で病気になる飼い主
愛するペットとの死別は、人間の家族や友人の死と同じくらい辛く悲しいものです。
飼い主やその家族の中には、ペットを失った悲しみや身体的苦痛から、うつ病などの精神疾患や心臓病などの身体的な病気にかかってしまう人もいます。
こうした症状はペットを大切に想う人であれば、誰にでも起こり得ます。
そこで今回は、飼い主や家族のペットロスの症状についてご紹介します。
■ペットロスとは?
ペットロスとは、愛するペットを亡くした飼い主の悲しみの感情を指します。
このペットロスは珍しいことではなく、ペットを亡くした飼い主であればだれもが経験する出来事です。
しかし、飼い主の中には悲しい気持ちが大きくなり、心の病や身体的な病気になってしまう人もいます。これを「ペットロス症候群」と言います。
■ペットロス症候群の具体的な症状
ペットロス症候群になると精神的な症状だけでなく、身体的にもさまざまな症状が出てきます。
精神的な症状としては、
・不安な気持ちで一杯になる
・集中できなかったり、落ち着かなくなったりする
・つねに罪悪感にさいなまれる
・突発的にパニックに陥る
・孤独感が強くなる
といったものが挙げられます。
また、身体的な症状としては、
・食欲が出ない、あるいは食べ過ぎてしまう
・夜眠れなくなる
・急な吐き気、気分が悪くなる
・耳が聞こえづらくなる
・頭痛や眩暈、頭がクラクラする
・全身の倦怠感、やる気が出なくなる
といったものが挙げられます。
■ペットとのお別れをどう受け入れていくか
ペットロスの対処法は、ペットの死や別れを受け入れることが大切です。
人間が亡くなった場合、お通夜やお葬式、一回忌などを行い、生前に親しかった人たちと故人を偲びますよね。
ペットの場合も同様で、その死を弔って心の整理を付けることが大切です。
ペット専門の葬儀屋や霊園も存在するので、火葬してお骨を大切に埋葬してあげましょう。
人間と同じように葬儀をすることで、ペットに対する愛情や感謝の気持ちを表現できます。
さらに、ペットと一緒に過ごす最後の時間の中で、ペットの死を現実のものとして受け入れることもできます。
その時、悲しい気持ちが沸き上がってきたなら無理をせず、思いっきり泣いてしまうことも重要です。
一人で抱え込むのではなく、ペットの葬儀に参加してくれた家族や友人達に話を聞いてもらうことで、気分が落ち着き、少しずつ現実を受け止められるようになっていきます。