■猫が亡くなる前に準備しておくことがある
大切な家族とも言える猫ですが、いずれお別れの時がやってきてしまいます。
一般社団法人ペットフード協会の調査では、日本で飼育されている猫の平均寿命は「15.66歳」とされています。
大切な家族だからこそ、幸せに看取ってあげるなど、最後にできることがたくさんあります。
そこで今回は、猫の火葬や供養で後悔しないためにできることをご紹介します。
■安置~火葬までの流れ
猫が亡くなった後は、土葬ではなく火葬を選択する飼い主さまが増えています。火葬までは数日ほど時間が空いてしまうため、遺体は安全な場所に安置しましょう。
遺骸を火葬すると遺骨や遺灰は返却してもらうことができますし、以下のように人間と同じような供養方法を選択することもできます。
・お墓を立てる
・骨壺に入れて身近に置く
・納骨堂に納骨する
■遺体の保存方法
動物は死亡後、体内の体液や排泄物が漏れ出てしまうことがあるため、タオルなどで優しく拭いてあげましょう。
さらに死後硬直が始まるため、目が開いていれば閉じてあげたり、不自然な体勢のまま死んでしまっていれば自然な体勢に直したりしてあげましょう。
そして腐敗を防ぐために保冷材などを猫の脇やお腹の辺りに当て、しっかりと冷やしてあげてください。
■火葬の依頼先チェック
火葬の依頼先ですが、「行政(地方自治体)」または「民間の業者」があります。
行政の場合、料金は安いですが、火葬後は他の動物と一緒に処理され、遺骨や遺灰の返却もありません。さらに火葬に対応している地域は少なく、廃棄物として処理されることも多いため、事前に問い合わせをすることを推奨します。
こういった事情から、火葬する場合は民間の業者を選択する飼い主さまが増えてきています。
民間の業者には「ペット葬儀業者」や「ペット霊園」がありますが、インターネットや動物病院から紹介してもらい、依頼先を決める方もたくさんいらっしゃいます。
■お供え物
猫のお供え物について、必ず用意すべきものは存在しません。
ただし、これまで大切に育ててきたペットの最後なので、感謝の気持ちを込めて飼い主さまごとにさまざまなお供え物が選択されています。
まずは「お花」。
これは人間の葬儀と同様、お供え物の定番です。
そして「おもちゃ」です。猫が生前遊んでいたおもちゃをお供えすることで、楽しかった頃の姿を偲ぶことができ、お別れには最適です。
さらに猫が生前好きだった「おやつ」をお供えする人も多いです。
思い思いの形で愛猫とのお別れを選択する飼い主さまが増えています。
悲しいですが、最期の時を後悔ないように見送ってあげられるよう、家族で話し合う機会を設けてみるのも方法のひとつかもしれませんね。