■供養の方法は飼い主さまによってさまざま
家族のように大切な時間を一緒に過ごしたペットも、寿命で亡くなることは避けられません。
家族の一員だからこそ、人間と同様、亡くなったペットに対しても火葬や供養を行う飼い主さんが増えています。
ですが、人間とは違って宗教上の決まりがないため、供養方法は飼い主さまによってさまざまです。
そこで今回は、亡くなったペットの供養でよく用いられる方法をご紹介します。
■亡くなったペットの供養で一番多いのは?
葬儀の方法は、「火葬」が一般的です。
「土葬」する方法もありますが、遺体を土に直接埋める関係上、「悪臭の原因」や「害虫が発生する問題」、「他の動物やカラスに掘り起こされる危険性」などがあり、またマンション住まいの方が多いなどの住宅事情などから、近年では火葬を選択する飼い主さまが増えてきています。
火葬の種類としては、以下の3つがあります。
・個別火葬(立ち合い)
・個別火葬(一任)
・合同火葬
個別火葬はペットごとに個別で火葬や供養を行う形式で、飼い主も立ち会うことのできるものとスタッフが代行するものがあります。
合同火葬は他のペットと合同で火葬や供養を行う形式で、飼い主の立ち会いや遺骨の返却はありません。
■火葬後の供養方法
火葬後の供養方法は、以下の方法が一般的です。
・自宅に置いて供養する
・飼い主と同じ墓に入れる
・ペット霊園に埋葬する
・自然散骨する
ペットが亡くなった後も「身近に感じたい」という想いから、火葬後の遺骨を骨壺などに入れて自宅に置いておく人もたくさんいらっしゃいます。
さらに「いずれは自分や家族と同じお墓に埋葬したい」という声も多いことから、最近ではペットと一緒に入れるお墓も増えています。
「ペット霊園への埋葬」や「自然散骨」は昔からある供養方法です。ペット霊園の納骨堂に預けて定期的にお参りをしたり、海や山に遺骨を撒いて自然に戻す自然散骨が行われたりもます。
■ペットの命日に行っている供養方法
ペットの命日になると、飼い主さんは以下のような供養を行い、亡くなったペットを偲んでいます。
・霊園にお参りする
・お花や好きだった食べ物をお供えする
・お線香をあげる
・ペット霊園の住職に依頼して法要をしてもらう
・遺影に手を合わせる
ペットだから、といって人間の供養と大きな違いはなく、偲ぶ気持ちをともに思い思いのかたちで供養を行っている飼い主さまが多数いらっしゃいます。
家族でペットとの思い出を語ったり、元気だったころの写真を見返してみたりするなどして、飼い主さまが自身の気持ちとゆっくり向き合い、前に進むための時間も必要です。