■ウサギが亡くなる前に飼い主さまが準備できること
愛らしい「見た目」とマンションでも飼育できる「飼いやすさ」からペットとしても人気のウサギですが、寿命は人間と比べてかなり短いため、いつかお別れの時が来てしまいます。
環境省パンフレット「捨てず増やさず飼うなら一生」によると、うさぎの平均寿命は「5〜15年程度」とされています。
大切な家族の一員だからこそ、幸せな最期にできるように看取ってあげましょう。
そこで今回は、ペットの火葬や供養で後悔しないためにできることをご紹介します。
■安置~火葬までの流れ
まずはウサギが亡くなった後の安置方法から火葬までの流れです。
ウサギが亡くなった場合、火葬が実施されるまでに時間があるので遺体を安置する必要があります。
その際、遺体が腐敗しないように「保冷安置」を行いましょう。そして、火葬を依頼する業者を選定・依頼します。
火葬後は遺骨や遺灰は返却してもらえるので、以下のように好きな供養方法を選択できます。
・お墓を立てる
・骨壺に入れて身近に置く
・納骨堂に納骨する
■遺体の保存時に気を付けたいこと
遺体が腐敗してしまわないように「保冷安置」を行いましょう。
具体的には箱を用意し、遺体と保冷材を入れ、直射日光が当たらない涼しい場所で保管します。
その際、箱の大きさはできるだけ、ウサギの体型と同じくらいの大きさにしましょう。箱が小さければ窮屈になり、逆に大きければ保冷材の効果が薄れてしまいます。
また、遺体から排泄物や体液が流れ出てしまう可能性があるため、塗れたタオルなどで身体を拭いてあげましょう。
■火葬の依頼先について考えよう…自治体と民間業者のどちらがいいか
火葬の依頼先ですが、「自治体」と「民間の業者」のどちらかを選びましょう。
ただし、自治体の場合は料金が安いものの、火葬後は他の動物と一緒に処理され、遺骨や遺灰の返却もありません。さらには火葬自体に対応している地域も少なく、代わりに「廃棄物」として処理されてしまうケースもあります。
そのため、ウサギのためにも、火葬する場合は「民間の業者」がおすすめです。
民間の業者には「ペット葬儀業者」と「ペット霊園」があるため、インターネットや動物病院から紹介してもらって料金や自宅からの距離、車の手配の有無などから判断して選定しましょう。
■お供え物に細かいルールはあるの?
人間と違って、ペットへのお供え物に決まったものはありません。
ですが、家族の一員として育ててきたペットの最期なので、飼い主さまごとにさまざまなお供え物が選ばれています。
代表的なお供えは「お花」です。これは人間の献花と同様、お供え物の定番でしょう。
人間の葬儀よりも自由にお花を選ぶ飼い主さまも多く、普段から身に着けていたリードやお洋服など、お気に入りの色のお花を選んであげてもよいかもしれません。
また、生前よく遊んでいた「おもちゃ」。お気に入りのおもちゃをお供えすることで、生前の楽しかった時間をゆっくりと偲ぶことができるかもしれません。
ペットの供養は飼い主さまごとにさまざま。
後悔のないようにゆっくりしっかりと考えてあげてくださいね。
その他「おやつ」も人気で、生前大好きだったおやつをお供えすることで、天国のウサギちゃんもきっと喜んでくれることでしょう。