■インコは亡くなる直前にいつもとは違う行動を取ることがある
家族のように大切に育てているインコも、寿命で亡くなることは避けられません。
実は死期が近づいたインコは、「いつもとは違う行動」を取ることがあります。
そうした「最期のサイン」に飼い主さまが気付いてあげられれば、愛するインコとの「最後の時間」を穏やかに過ごせるでしょう。
そこで今回は、亡くなる直前のインコが見せる兆候と飼い主ができることを紹介します。
■インコの寿命は何歳くらい?
環境省パンフレット「捨てず増やさず飼うなら一生」によると、インコの平均寿命はセキセイインコで「7〜10年程度」、オカメインコで「15〜25年程度」とされています。
この数字は平均的な寿命なので、餌や飼育環境によってはさらに長生きする可能性もあります。
■亡くなる直前に見せる兆候や行動の変化
インコは寿命以外にも、突然死が多い動物として知られており、飼い主さまが普段のちょっとした変化に気づいてあげることも大切です。
ここでは、寿命や突然死する前に見せる行動の変化を見ていきます。
▽食欲が低下する
高齢になったり、死期が近づいたりすると、だんだん食欲がなくなってきます。
ところが、そのまま餌を食べないとエネルギー不足によって死んでしまうため、食事量の管理はしっかりと行いましょう。
▽羽が乱れる
毎日毛繕いを欠かさない鳥であるインコですが、死期が近づくにつれてその余裕がなくなり、羽が乱れたり、パサパサになったりしてしまいます。
▽動かなくなる
飼い主さまが近づくと元気よく近づいてきて、鳥かごの中ではしゃぎ出すインコが近づいても動かない場合、寿命が近づいているのか、病気になっている可能性があります。
▽嘔吐や下痢になる
亡くなる直前になると身体の機能が低下し、嘔吐や下痢になるインコもいます。もし身体が汚れてしまった場合は、綺麗に拭いてあげましょう。
■インコが亡くなった後に飼い主さまがしてあげられることは?
インコは亡くなる直前に嘔吐や下痢、亡くなってからは排泄物や体液が出てくることがあるため、タオルなどで身体を拭いてあげましょう。
さらに遺骸の腐敗を防ぐため、保冷材やドライアイスなどを使って供養までの間、身体を冷やしてあげましょう。
また、インコの供養方法は、「土葬」と「火葬」の2種類が一般的です。
土葬の場合、家が私有地であれば庭に埋葬したり、私有地でなければプランター葬をしたりする人もいます。
ただし、後々異臭がしたり、害虫が発生したり、他の動物などに掘り返されてしまったりするなどの危険性もあります。
そこで、最近では火葬を選択する人が増えています。
火葬はペット火葬の専門業者に依頼すると、火葬後に遺骨を返却してもらえるので、お墓を立てたり、骨壺に入れて身近に置いたり、納骨堂に納骨したりと好きな供養方法を選択できます。
大切なペットのインコの最期を思い思いの形で後悔のないように見送ってあげてくださいね。