■ペットと一緒に火葬できるものとは
ペットを火葬する際、「遺体と一緒に火葬できるもの」は何があるのでしょうか?
たとえば、ペットが使っていた洋服やタオルなどは「一緒に火葬できるのか?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
飼い主さまの中には「一緒に火葬できるもの」と「できないもの」を事前に知らなかったために、後から後悔してしまう方もいらっしゃるようです。
そこで今回は、火葬時に一緒に火葬できるものとできないものをご紹介します。
■火葬の副葬品として適切なものとは
▽副葬品とは?
亡くなったペットと一緒に埋葬する品物のことを「副葬品」と言います
ペットとの最後のお別れとして、「ペットが生前好きだったものと一緒に火葬してあげたい」と考える飼い主さまは多いようです。
ただし、副葬品には一定の基準があります。
▽副葬品の判断基準
自治体や一部の火葬場では、そもそも副葬品を禁止しているケースもあります。
さらに副葬品が許可されている火葬場でも、以下の判断基準があります。
・燃やすことで環境汚染の可能性があるもの
・燃え残ってしまうもの
・火葬炉に悪影響を及ぼすもの
・骨上げの時や遺骨に影響を与えてしまうもの
■副葬品の具体例
副葬品の具体例として、火葬時に「一緒に火葬できるもの」と「できないもの」をご紹介します。
▽一緒に火葬できるもの
・お花
・写真
・手紙やメッセージカード
・ご飯やおやつ
お花や写真、食べ物などはお供え物の定番ですが、遺体と一緒に火葬することができます。
▽一緒に火葬できないもの
・おもちゃ(ゴム・プラスチック製)
・食べ物の容器(缶・ガラスビン・プラスチック製)
・首輪・リード
・洋服やタオル
ゴムやプラスチック素材のものは、火葬することで臭いや黒い煙を発生させ、地球温暖化などの環境汚染や、火葬炉の処理自体に影響を与えてしまう可能性があります。さらに遺骨に対しても悪影響を与えてしまう危険性もあるため、一緒には火葬できないと判断する業者がほとんどです。
また、缶やビンの容器についても火葬途中で破裂してしまったり、燃え残ってしまったりする可能性があるため、火葬炉に入れることができません。
ペットの愛用していた首輪やリードは、金具部分が燃え残ってしまう可能性があるため、火葬不可となっています。
洋服やタオルについても繊維素材を火葬することで灰となって残り、遺骨に対して悪影響を与える危険性があり、一緒に火葬できないこともあります。
火葬の際は、担当者に話を聞き、亡くなったペットが安全に旅立てるよう副葬品にも配慮してあげてください。
火葬ができないものは、大切に飼い主さまの手元に残してあげることで、思い出の品として在りし日を偲ぶことができるでしょう。