■ハムスターは亡くなる直前にいつもとは違う行動を取ることがある
身体が小さく、手間もかからないハムスターは「飼いやすいペット」として人気です。
しかし、人間と比べて動物の寿命が短いため、いずれお別れの時が訪れてしまいます。
死期が近付いたハムスターは「いつもと違う行動」を取ることがありますが、もし飼い主さまがその変化に気付ければ「ハムスターとの最期の時間」を穏やかに過ごせるようになるでしょう。
そこで今回は、亡くなる直前にハムスターが見せる兆候と飼い主さまができることを紹介します。
■ハムスターの寿命は何歳?
環境省パンフレット「捨てず増やさず飼うなら一生」によると、ハムスターの平均寿命は「2〜3年程度」とされています。
最近は動物の健康をサポートするサプリやペットフードが発達したおかげで、長生きする個体が増えているものの、他の動物に比べて寿命がかなり短いことが特徴です。
■亡くなる直前に見せる兆候や行動の変化
亡くなる直前のハムスターは、「これまでとは違った変化」を見せることがあります。
この「最期のサイン」を見逃さないようにして、愛するハムスターとの時間を過ごしてあげてください。
▽食欲の低下
ハムスターに限らず、動物は寿命が近づくとともに食欲が落ちていきます。
しかし、そのまま食べないでいると体内のエネルギー量が低下し、亡くなってしまう危険性もあるため、食事量は日頃から管理してあげましょう。
▽体温の低下
動物は亡くなる間際になると代謝が落ちてしまうため、体温が低下してしまいます。
ハムスターの平均体温は「37.5〜38度」と人間よりも少し暖かいため、身体に触れば体温の低下を容易に感知できます。
▽寝ている時間が長くなる
寿命が近づくとともに体力の衰えが進むため、睡眠時間が極端に長くなります。
▽体調が悪化し、下痢が続く
老化によって内臓の働きが悪くなり、消化の機能も低下するため、下痢が多くなります。
■冬眠との見分け方
死期が近づくとともに、食欲や体力の低下が著しくなります。
ですが、その一方でハムスターは気温が5度を下回ると冬眠する生き物なので、特に冬場は冬眠と間違えてしまわないように注意しましょう。
冬眠との見分け方は、ハムスターを明るい場所に移動させて、身体を暖めてあげましょう。
もし冬眠だった場合は、しばらくすると元気に動き出します。
その際、急に意識を取り戻したハムスターが落下しないように高所に置くのは避けましょう。さらに何かにぶつかる可能性もあるため、タオルなどのクッション性があるもので、身体を包んでから行うようにしましょう。
■ハムスターが亡くなった後に飼い主がしてあげられることは?
家族の一員とも言えるハムスターなので、亡くなった後も大切に供養してあげましょう。
「庭やプランターに埋葬する方法」と「火葬して納骨する方法」の2種類が一般的です。
庭やプランターの場合、亡くなった後もハムスターを身近に感じられますが、他の動物やカラスなどに掘り返されてしまう危険性もありますので、十分に注意してあげてください。
また、火葬の場合は、自治体や専門業者に依頼することになります。
大切なペットを見送る時に、飼い主さまが後悔することのないよう、しっかり考えてあげてくださいね。