■蛇やトカゲなどが亡くなる直前にいつもとは違う行動を取ることがある
犬や猫の鳴き声が心配な人でも、蛇やトカゲなどの爬虫類なら「安心して飼える」ということから、近年、蛇やトカゲなどの爬虫類をペットとしてお迎えする人が増えています。
そんな爬虫類ですが、人間と比べて寿命が短いため、将来お別れの時が訪れてしまいます。
そして死の直前になると、「いつもとは違う行動」を見せるようになります。
これは「最期のサイン」とも呼ばれていますが、飼い主さまが気付いてあげることができれば、その子との「最後の時間」を後悔なく過ごせることでしょう。
そこで今回は、亡くなる直前の蛇やトカゲなどが見せる兆候と飼い主さまができることを紹介します。
■亡くなる直前に見せる兆候や行動の変化
蛇やトカゲなどは、寿命で亡くなる以外にも、突然死してしまうケースも見られます。
そのため、「亡くなる直前に見せる変化」を見逃さないようにして、大切なペットとの最後の時間を過ごしてあげてください。
▽呼吸が乱れる
基本的に爬虫類は、鼻呼吸を行います。
ただし、口を開けて呼吸をしていたり、苦しそうに呼吸していたりする場合は、死期が近づいて身体が弱っているか、肺炎などの病気にかかってしまった可能性があります。
▽脱皮がうまく行かなくなる
爬虫類は脱皮を繰り返しながら成長していきますが、死期が近く弱った個体は脱皮がうまく行かなくなり、剥がれずに残ってしまうことがあります。
すると、血行が悪くなったり、その部分が壊死してしまったりする危険性もあります。
▽便の色が変わる
死が近づくことで身体が弱り、内臓の機能が衰えると、食べたものを正常に消化できなくなり、便の色や形に変化が見られます。
「いつもと形が違う」「血が混じっている」といった異常がないかをチェックしましょう。
■蛇やトカゲなどが亡くなった後に飼い主さまがしてあげられることは?
毎日愛情を持って育てているペットは、もはや家族の一員と言っても過言ではありません。
そんなペットとの別れは非常に悲しいですが、これまでの感謝の気持ちを持って、最期の瞬間まで供養してあげましょう。
▽遺体の保存方法
爬虫類の遺体は傷みやすいため、保冷材やドライアイスを入れた箱に入れ、直射日光が当たらない涼しい場所で保管しておくのが望ましいです。
▽供養の方法
供養の方法は犬や猫などの動物と同じで、「敷地内に埋葬する方法」や「ペット火葬業者に依頼する方法」があります。
ただし、他の動物やカラスなどに掘り起こされてしまうリスクもあるため、業者に依頼して火葬してもらうケースが増えています。
火葬後は遺灰を返却してもらえるので、お墓を立てたり、骨壺に入れて家の中の見える場所に置いたり、遺灰を入れたアクセサリーを作る方もいらっしゃいます。
大切なペットとの最期のお別れは、悲しいですがいつか訪れてしまうもの。
その時に後悔のないよう、しっかりと見送ってあげてくださいね。