■仲間が亡くなって悲しい気持ちは猫にもあるの?
愛するペットが亡くなってしまったら、そのショックは計り知れませんよね。
しかし、私たち人間だけでなく、残された猫もまた深い悲しみを抱くことをご存知でしょうか。
ペットを多頭飼いしている家庭では、残された猫が仲間の死を体験しなければいけない瞬間が訪れます。
この記事では、同居猫の仲間がいなくなった時の対処法や注意点をご紹介します。
■同居猫が亡くなった直後に起こる変化
「死」という概念を猫が理解しているかどうかは難しいところですが、仲間の死によってこれまでとは明らかに違う行動を取ることがあります。
たとえば、
・ご飯を食べる量が減る
・元気がなくなったり、鳴く頻度や声の大きさが変わったりする
・亡くなってしまった猫がよく居た場所の周辺を歩き回る
・飼い主のそばを離れようとしない
といった変化が起きます。
仲間の遺体の臭いをかいだり、鼻を擦り付けるような行動があったりする場合、これらは大切な仲間を失ったことによる悲しみのサインであり、仲間の死を受け入れるのに必要なプロセスでもあります。
もしこれまでの行動と比べて大きな変化があった場合は、何か身体的な病気が潜んでいないか獣医師に相談しましょう。もちろん、まったく影響を受けていないように見える猫もいますが、もし食欲がなくなってしまった場合、体力が落ちて病気になることや、栄養不足で死に至る危険性もあります。
■残された同居猫への正しい対応は?
残された猫が仲間との死別に悲しんでいるようであれば、その間は新しい猫を迎え入れることは控えましょう。まだまだ新しい猫を歓迎する気持ちにはなれませんし、悲しんでいる猫にとってストレスの種になってしまうからです。
もし数日間何も食べずにいると、猫の場合、肝リピドーシスという肝疾患を発症する危険性があります。
そのため、自力で餌を食べられない場合は飼い主が直接手で与えてあげましょう。食事の間、猫が安心できるように側にいてあげることもおすすめです。
たとえ身体的な問題がなかったとしても心の病が原因で不調に陥ることも少なくありません。残った猫には、最大限の注意と愛情をかけてあげることで、充分なケアをしてください。