■仲間が亡くなって悲しい気持ちは犬にもあるの?
家族の一員とも言うべき愛犬が亡くなった時、残された家族だけでなく、残された犬もまた深い悲しみを抱きます。
一緒に暮らしていた仲間を失ったことで落ち込むことや、これまでとは明らかに違う行動を取ることも珍しくありません。
旅行や入院などで家族が数日間いなくなっただけでも、「寂しい」という気持ちから解放されたことで帰宅時にハイテンションになることがありますよね。それが仲間とこの先「ずっと会えない」となると、同居犬の悲しみは計り知れません。
そこで今回は、同居犬の仲間がいなくなった時の対処法や注意点をご紹介します。
■同居犬が亡くなった直後に起こる変化
亡くなって間もない頃は、まだ仲間の死を理解できず、遺体に近付いてじゃれ合おうとしたり、臭いを嗅いだり、遊びに誘うために足を伸ばすポーズなど、いつも通りの行動を取ります。
しかし、その数時間後には同居犬も仲間が亡くなったことを理解し、一切近付かなくなります。
そして仲間を失った喪失感からか、ぼーっとしたり、どこか元気のない姿が見られたりするようになります。
たとえば、名前を呼んでも反応が薄かったり、散歩も行きたがらずに寝てばかりいたり、ドッグランに連れて行っても別の犬とぶつかってしまうといった、集中力に欠ける行動を取ったりすることもよくある変化です。
また、食欲がなくなるケースも多く、最悪の場合、体力が落ちて病気になることや、栄養不足で死んでしまう危険性もあるため、注意が必要です。
■残された同居犬への正しい対応は?
まず最低限の食事は必要なので、自分で食べない場合は飼い主が直接手で与えましょう。
犬は繊細な生き物なので、急に仲間を失った喪失感から元気がなくなってしまう精神的な部分が原因であるケースが多いです。
しかし、もし身体的な病気が疑われる場合は、早めに動物病院に連れて行きましょう。
実際、同居犬がなくなった後、残された犬も元気がなくなってしまい、結果的に後を追ってしまうケースは、決して珍しいことではありません。
残された犬には最大限の注意と愛情をかけてあげることで、心のケアをしてあげることも必要です。